ちょうど、ある工務店から古い鉋を預かって鉋身の錆落としと黒錆加工をしていたので、そのやりかたを紹介します。
赤錆を落とす方法も、黒錆加工をする方法もやりかたはいくつかあると思いますが、今回私がやっているのは両方を同時に行う方法です。
結論から言うと、クエン酸に浸けるだけです。
リンク
百均でも売っているクエン酸の粉を、刃物が入る程度の大きさの容器に入れて、水で溶かす。そこに浸けて置くだけで、赤錆が取れて黒錆が付きます。放置するだけで両方を同時に行えるので非常に楽です。
赤錆はクエン酸に浸ける前にある程度落としておいたほうが良いと思いますが、がっつり錆びているからと粗目のペーパー等で擦ると、刃物表面の傷が大きくなり黒錆が乗っても目立つ可能性があります。液体の錆落とし等も存在しますし、商品はたくさん販売されているので、錆の状態をみて何を使うか決めましょう。
クエン酸水に浸ける前の写真を撮り忘れているので、いつかちゃんとしたビフォーアフターの写真をお見せしたいです汗
最初のころは紅茶を煮出してお酢を入れて・・・というやりかたで黒錆加工やってましたが、
比較するとクエン酸水のほうが手軽で効果が早いし黒錆の出方も強いと思います。
よく見ると、鋼部分の黒錆は色が濃い。軟鉄部分の黒錆は薄く乗っています。材によって黒錆の付き方も異なるようです。
まだムラがあるのでこの後、さらにもう何日か漬け込みました。今回は全部で一週間ほど漬けました。
頃合いを見てクエン酸水から引き揚げて水道水できれいに洗います。拭き上げたら防錆用に椿油等を塗りましょう。黒錆加工は粋ですが、それよりも赤錆を出さないことが大事です。
追記。今度は鑿の錆落としをやってみました。よろしければ合わせてごらんください^^
コメント