第一回目の記事はこちら。
今回は錆びた状態から何もせずにいきなりクエン酸にぶち込んで、それでどれくらい赤錆が落ちて、黒錆が付くのか。
しっかり写真を撮りましたので画像多めで詳しくやっていきたいと思います。
私自身、いろいろと勉強になったところがありましたのでその辺も後述したいと思います。
まずスタート時点ではこんな感じです。
向待ち鑿ですね。知り合いの建具屋さんからいただいたのですが、もらった時点でこの状態です。
すっかり赤錆がまわっていて、これを使える状態まできれいにするのは大変そう・・・に見えます。
裏にもしっかり赤錆がまわってますね。ここまで錆びてしまったものがきれいになるのでしょうか・・・
魔法の粉、クエン酸の登場です。百円ショップでも売っています。
投入!
水を入れて、すぐに鑿を入れました。
前回黒錆加工したつもりの鉋が、砥ぎ場の湿気にやられてかまた赤錆がまわっていたので、一緒に浸けます。
よく見たら、クエン酸の粉がちゃんと混ざっておらず固まっていました(笑)
鑿で砕いて混ぜます。
いろいろと調べてみたら、紅茶のタンニンが入っていないとタンニン鉄が発生しないとかなんとか・・・
別に紅茶入れなくても黒くなるんだけどなあ・・・と思いつつ。
余っていた紅茶のティーバッグがあったので、コップ一杯分だけ投入。紅茶も百均でも売ってますしね。
紅茶の色もありますが、紅茶を入れずともこれくらい水が黒くなります。泡が出ているのもクエン酸の反応です。
途中経過です。一時間ほど経った頃でしょうか。赤錆はほぼ無くなって、しっかりと黒錆が付いています。
裏の左側に少し赤錆が残っていました。ここだけ名倉砥石で擦って、錆を落としました。
さらに1,2時間ほど漬けて、ひとまず完成としました!
あれだけ付いていた赤錆が、ほぼ、クエン酸水に浸けこむだけでこんなに綺麗になります。
黒錆加工もいい感じです。
今回紅茶を入れてみましたが、入れたから何か変化があったかと言えば特になく。
クエン酸オンリーでやった時と変わらないと思います。
今回、勉強になったなと感じたのは何回か浸けている鉋を見て驚いたからです。
恐らく、ウラ出し不要のハイス鉋だと思うのですが、刃金と地金の間に金色?の鋼材が出てきています。
ハイス鉋だから?鍛接ではないのでしょうか。どちらにせよ、手で触って分かるほどです。
これは、錆落としをしすぎて薄くなっているのだと思います。本来は気にならないレベルかと思いますが、この鉋を見るに間違いなく薄くなっているのではないかと・・・
鉄が錆びるのであって、その錆を落とせば、鉄が減っていくのも頷けることと思います。
簡単に錆が落とせる方法で黒錆加工まで出来てしまいますが、やはり普段から油をひいて、
赤錆が発生しないように見てあげるのが一番大事だなと感じました。
当たり前のことですかね^^; ではまた。
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