砥石レビュー② 刃の黒幕1000&カバドS中荒

砥石

今回はシャプトンの刃の黒幕、カバドS中荒のレビューをしたいと思います^^

 

左が刃の黒幕1000です。変な形をしてますが、だいたい見れば何が起きたか分かりますね^^;

右はカバドS中荒1000番。どちらもセラミック砥石らしく、平面維持力の高い砥石です。見た目はそっくりですが、カバドS中荒のほうが研磨力が高いらしいです。

セラミック砥石は事前に水に浸ける必要はありません。水に浸けすぎると砥石がダメになるそうです。数分、水に浸けたほうが砥ぎ味が良い・・・というような意見も見たことはありますが、基本的にはそのまま使ってよいと思います。

 

刃の黒幕1000番

 

刃の黒幕1000番ですが、荒砥がいらないほど砥げる中砥石という触れ込みで、その触れ込み通り研磨力が高いです。しかし、何よりの利点は平面維持力の高さに尽きると思います。

少し無理させても平面を維持し続けてくれるというのが個人的に助かります。大工道具刃物は平面が命ですから、しっかり確実に砥ぎたいなという時にはキング中砥石より黒幕を選びます。

最近の砥石なら鑿の裏押しにも使える・・・というのは黒幕のような平面維持力の高い砥石が出てきたから言えることなのだと思います。

真っ直ぐ砥ぐ、ということを一番に気を付けなければならない大工道具刃物に関しては、一番向いている砥石なのではないかと思います。

 

キングデラックスに比べ価格は倍近くしていて、砥石の厚みもキング34ミリに対して黒幕は15ミリですが、減り方が全然違いますので厚みに対しては差を感じなくて良いと思います。

黒幕のライバルにあたる、他のセラミック中砥石はたくさんあるのですが、基本的に黒幕よりも値段が高いです。他の砥石も試してみたいなと思うのですが、ネームバリューのある黒幕のほうがちょっと安いじゃん・・・となると必然、まずは黒幕を買ってみようとなりますね^^;

セラミック砥石の代表的な商品の割にはお手頃価格・・・というのもステータスのひとつかと思います。

ちなみに私の持っている刃の黒幕1000は一度落として割っています。ネットでも、セラミック砥石は落下で割れやすいから気を付けるべしと言われていました^^;(とはいえ、砥石ならなんでも、落下すれば割れる危険はあると思いますが・・・)

余っていた盤があったのでボンドを使って割れてない小口面を突き合わせて固定しました。ジョイントになる部分が中頃にあるのですが、砥ぐ際に引っかかることもなくまったく問題ありません。もしも割れてしまった時には参考にしてください。捨てるのももったいないですから^^;

 

カバドS中荒 木台付き

 

見た目は黒幕1000やシャプトンM15シリーズの1000番にそっくりです。

ハイス鋼の砥ぎに良いという触れ込みで、黒幕1000以上に研磨力が高い・・・と思います。決してプラシーボ効果ではないはず・・・

平面維持力も高いので、黒幕以上に裏押しに良いと思います。刃の返りが出過ぎるくらいです。

金額は黒幕1000より数百円高いくらいでしょうか。日頃ハイス鑿をよく使うとか、手っ取り早く砥げるほうがいいという方にはこちらがオススメです。

個人的には木製台がむしろ邪魔で、滑り止めのポッチが四隅についていますが役目を果たしていません。代わりに木をぶつけて滑らないように工夫して使っています。

ちなみに、写真奥のダイヤモンド砥石は、#400の面が寿命を迎えてから、黒幕1000の台としてくっつけたものです^^;

 

実際に刃の黒幕1000とカバドS中荒を買って使ってきましたが、実感としては

カバドS中荒のほうが若干研磨力が高いと思うが、大きな違いは無い

と思います。とはいえ、リフォーム仕事で鑿の刃先を欠けさせることが多い私にとってはカバドSのほうが手っ取り早くて。

黒幕1000の残り厚みは約8ミリほどですが、後から買ったカバドSは残り5ミリほど。次にまたどちらかの砥石を買うとしたら、やはりカバドですかねえ・・・

どちらも研磨力が高いのでネットでは(特に黒幕1000)、砥ぎ傷がなかなか消えない・・・という評価も受けています。黒幕より研磨力の高いカバドなら、さらに傷がつくということですね。

一長一短という感じですかね。

 

中砥石の購入の際に、参考になれば嬉しいです^^

 

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